妊娠期に必要な栄養の摂取上の注意点

妊娠すると、胎児の健やかな成長のため、今まで以上に栄養を摂取することが必要になってきます。一方で、過剰に摂取しないように気を付けなければならないものもあります。
それでは、妊娠期にはどの栄養素を積極的に摂る必要があり、それはどうしてでしょうか。また、摂りすぎないように注意すべき栄養素とはどれでしょうか。

積極的にとりたい栄養素としてまず挙げられるのが、葉酸です。葉酸は水溶性ビタミンの一種で、ビタミンB12とともに働き、細胞の分裂や赤血球の生成などに関わります。そのため胎児の発育に特に欠かせません。妊娠3か月ごろまでは、特に積極的に摂取することが奨励されています。この時期に葉酸が不足すると、胎児が神経管閉鎖障害になるリスクが高まるとされています。
亜鉛も大切です。亜鉛はたんぱく質やDNAの合成に関与し、細胞分裂を促進します。また免疫機能にも関与しています。不足すると、妊婦の免疫力が低下したり、何を食べても苦いと感じたり味がわからなくなったりする味覚障害を起こしたりすることがあります。胎児の発育にも影響します。健康のためにも業務用の調味料を仕入れ過ぎないようにしましょう。
鉄は赤血球中のヘモグロビンの生成に大切な成分です。ヘモグロビンは体に酸素を運ぶ働きがあるため、鉄が不足すると酸素がいきわたらずに、だるさやめまい、疲れやすさなど、貧血症状を招きます。妊娠中は胎児に鉄を摂られてしまうため、妊婦は貧血を起こしやすくなります。
カルシウムも胎児の骨を作るためにたくさん必要となります。カルシウムの吸収に必要なマグネシウムも併せてとる必要があります。
胎児の体をつくるのに欠かせないたんぱく質も積極的にとりたいものです。

どんな栄養素でも摂ればいいというものではなく、妊娠中は過剰に摂りすぎないよう気を付けるべきものもあります。
まずはビタミンA。ビタミンAには、緑黄色野菜に多く含まれるβカロテンと、レバーなどに多く含まれるレチノールとがあります。このうち、レチノールを摂りすぎると胎児の奇形を招く可能性があります。レチノールは脂溶性で水に溶けにくく、体内に蓄積しやすいため、過剰な摂取は胎児に影響を与えます。βカロテンからビタミンAを摂るようにするといいでしょう。
リンは加工食品やスナック菓子などに多く含まれています。過剰に摂ると、鉄分やカルシウムの吸収を阻害する恐れがあるとされていますので、注意が必要です。
積極的な摂取が奨励されている葉酸は、水溶性のため過剰な状態になることはあまりありませんが、サプリメントを決められた用量を越えて服用すれば、過剰摂取となり吐き気やむくみ、発熱、かゆみなどが起こる可能性があります。サプリを活用する場合はきちんと用量を守りましょう。

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