妊娠に必要な栄養素と1日の推奨量を満たす方法

妊娠したらしっかりと栄養を取らなければならないことは自然に理解できますが、実は妊娠前に取ることで赤ちゃんの成長をサポートしてくれる栄養素があるのをご存じですか?それは「葉酸」です。葉酸は主に緑黄色野菜やレバーなどに豊富に含まれている成分で、赤ちゃんの先天性異常である神経管閉鎖障害を予防する効果があるのです。その効果は目を見張るもので、1998年から全ての穀物に葉酸を添加することを義務づけたアメリカでは、3年後には神経管閉鎖障害の赤ちゃんが2割も減少したのです。また、イギリスやフランスでも葉酸によって同様に神経管閉鎖障害が減少しました。それを受けて厚生労働省も赤ちゃんを希望する女性に、1日当たり640μgの葉酸を摂取することを推奨しています。

葉酸に次いで妊娠中に必要不可欠なのは鉄です。成人女性には生理があるために、鉄欠乏性の貧血が起こりやすいのは周知の事実ですが、お腹に赤ちゃんがいるとさらに多くの鉄が必要になり、妊娠中期から後期にかけてお母さんは貧血になりやすくなるのです。しかし鉄は体内に吸収されにくい性質を持っているので、食事には少し気を付けなくてはなりません。一般にほうれん草などが貧血の改善で有名ですが、ほうれん草に含まれる鉄は非ヘム鉄と言ってそのままでは吸収されにくいのです。そこで食事では赤身の多い魚や肉もに取り入れて、鉄分を補給するのがお勧めです。体重を気にして肉を避ける妊婦さんもいますが、肉には鉄だけでなく赤ちゃんの成長に必用な良質なタンパク質が含まれているので、適度に食事に取り入れた方が栄養面では理想的になります。

このように鉄は重要な栄養素なのですが、妊娠初期は1日に13㎎、中期後期には28㎎が推奨量となり、普段の食事では不足するおそれが出てきます。そこで吸収されにくい非ヘム鉄の吸収率を上げる働きのあるビタミンCを一緒に取ることが重要になります。ビタミンCは魚介類や野菜、果物など多くの食べ物に含まれている比較的取りやすい栄養です。しかし、葉酸や鉄は食事のバランスに気を付けても推奨量を摂取するのは少し難しいかもしれません。ですから食事のサポートとしてサプリメントで補給するのも賢い方法です。その場合、葉酸とビタミンCは水溶性のビタミンなので取り過ぎても体内に蓄積する心配がないのですが、鉄は体内に蓄積されるので過剰症の心配が出てきます。1日の上限量の40㎎を超えないようなサプリメントを選ぶように注意しましょう。

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